子育て応援講座『口からの健康の話し』

    2020-01-29

     1月24日(金)に子育て応援講座として講師に歯科衛生士の
    原律子先生をお招きして、『口からの健康の話し』を開催しました。
     口の役割は①食べる②話す③呼吸をする④表情を作るという4つの役割があります。
     なので口はとても重要で、その役割を果たすためには赤ちゃんの頃から
    きちんとした食べ方をすることが重要だそうです。
     
       
     
     きちんと噛まず大きいものを丸呑みしたり、硬いものを食べないことで
    噛む力が弱くなります。その影響できちんと噛んでゆっくり食べることができず、
    口の中で溜める食べ方をしている子どもが増えているそうです。
    そういった食べ方をしている子どもは活気がない・疲れやすい・なじみにくい
    不器用・一人遊びが多い・運動神経がにぶい・痩せているなどの特徴があるそうです。
     噛むことは生きることにつながっています。
     生まれてすぐは母乳を飲みますが、その時もしっかり深飲みさせることが
    大事だそうです。また無歯期(ゴックン期)の歯が生えそうになってきたら
    子どもの口の中に指を入れてあげて刺激を与えたり、
    唾液を多く出すためにベロタッチをしてあげると良いそうです。
     
       

     

     お座りができるようになったら離乳食を始めます。
     ここから食べる学習がはじまります。
     ゴックン期の後柔らかいおかゆや豆腐のような歯がなくても食べれるものを
    与える時は、スプーンを下唇にあて、自然と口が開くのを待ち、上唇で食べ物を
    上手につかみ飲み込めるように食べさせると良いそうです。時間がないからと
    直接口に食べ物を入れると上唇が動かず口の発達を妨げるそうです。
    その後は舌で食べ物を潰す練習です。前歯の奥の上あごのひだに
    食べ物をためて舌で潰して食べるようになります。この時期は舌で
    潰せる柔らかさの食べ物を与えます。
     前歯が生えてきたらモグモグ期です。その時期はいろんなものを噛んで
    学習していきます。机の端やティッシュペーパーの角などを噛んだりするそうです。
    そしてこの時期がとても重要で、自分が食べれる一口の量をこの時期に
    覚えさせるのだそうです。
     スプーンフォークを与えるのではなく、手づかみで食べて一口の量と手の使い方を
    覚えます。またこの時期に奥の歯茎が大きくなり、きれいな口の形を作っていくそうです。
     奥歯のはえてくるカミカミ期には卵焼きなどの柔らかさのものを与えるようにします。
    飲み込むのが難しいうすくてペラペラのもの(わかめなど)、弾力性が強い(こんにゃく)
    固くて噛みにくい(肉の塊)などはまだ与えないようにして下さいとのことでした。
     完成期はになったら、噛み合わせが6歳までで決まるので、虫歯ゼロにしてあげて下さい。
    とのことでした。
     離乳食の食べさせ方によって口の中の形が出来上がり、また表情にも大きな影響を
    与えるようで、常に口が空いているぽかん口になったりするそうです。
     離乳食の食べさせ方などが、口の形や表情までも影響を及ぼしていることに
    驚きましたが、参加されたお母さんは、とても勉強になりましたとおっしゃっていました。
     離乳食などは月齢で内容を変えるのではなく、子どもの成長に合わせてあげることが
    大事だな大変勉強になる講座でした。

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